火消し人が【炎上プロジェクト】に臨む時に心得ておくこと5つ

はじめに

火消しをいつまで続けるのですか?

炎上の中、華麗に舞い、見事に消化!かっこいいですね、賞賛されますね、達成感ありますね、でもこのまま続けて本当に大丈夫ですか?自称火消し人の方に読んでいただければと思い書きました。

炎上(プロジェクト)

どの業界でもよく聞きますね。原因も色々あります。

無茶なコスト削減(特に下流工程が対象になってしまうことが多い)

チャレンジし過ぎる(身の丈にあっていないことが多い)

PMやメンバーの能力不足(優秀な人材はそんなにいないことが多い)

等々

自分も今まで色々な炎上プロジェクトで火消しをやってきました。

  • 立ち上げ期間が間延び、メンバーを酷使し、疲弊、離脱が止まらない部門
  • リーダーシップが発揮できずメンバーがアタフタし散らかったプロジェクト
  • プロジェクトの理想と現実の乖離を埋める後片付けフェーズ
  • スタッグしている責任のなすりつけあいしているプロジェクト
  • 初めての取り組みを丸腰メンバーで挑み、全焼したプロジェクト

等々

火消しの喜び

かかった声に対して(本当は嬉しいくせにw)わかったよ、消せばいいんでしょ!みたいな感じに引き受け、完璧な回転レシーブを次々決め炎上を止め、成功までもっていく。

火消しが終わると社内外から、ありがとう!素晴らしい!と賞賛され、人のためになっている実感がありとても嬉しいですよね。

何よりもそんな自分が好き!笑

火消しの代償

一方、消耗も激しいですね。。。

睡眠時間を削り、まともな食事もとらず、息継ぎせず、心拍数あげ続け、フルスピードで。

若い時はそれでも良いんですが残念ながら人は歳をとります。回転レシーブをやり続けることはできなくなります。自分ではイケてると思ってる回転レシーブは実はもう大したことなくなってるかもしれないですよ。そしてプライドも傷つく。

火消しから学ぶ5つの心得

  1. 火消しの経験は予防に

    本来は炎上する前に”ちゃんとレシーブできること”に注力すべきです。回転レシーブだけしてても試合には勝てませんから。火消し経験は予防に使うべきです。

  2. 消化の再現性を振り返る

    もし火消しにアサインされたら消化の再現性を考えて消化活動にあたりましょう。いつか自分が灰になっちゃいますよ。

  3. 型を作る

    いづれにしても、型が必要です。今まで取り組んできた火消しでとった判断、行動を抽象化してみてください。自分を標準化するイメージです。

  4. 後人の育成

    そして次は自分で火消しをするのではなく、後人に機会を与え、成功するまでサポートするべきです。

  5. 日々の業務の取り組み姿勢を改める

    そんなこと言ったって、火消ししてよーって頼まれちゃうんだもん!って声が上がりそう。それは上記を考えて行動していないから。自分が変わらない限り抜け出せません。

火消しの極意

私の型を紹介します。

こころ(絶対に負けない)
・入る前に怖がらない
・最初はひたすらしたて
・何を言われても耐える
・でも萎縮しない
・何があっても仲間を守る

タスク(スピード勝負)
・優先順位を把握する
・即成果の出る課題を探す
・その課題を瞬殺する
・定常業務に落とす
・成果を必ずまとめる
・繰り返し、成果を積み上げる

信頼と権限の獲得、自分を外し、回ることを実証、速やかに去る

さいごに

いかがでしたか

火消しは決して悪い側面ばかりでもないです。成長にはとてもよい機会です。若い時は経験してみる価値あり(決してブラックのススメではありませんので悪しからず)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です