一年くらい前に書いた
【進捗管理】をエクセルで超カンタンにする方法 >参考テンプレ付き<
という記事がじわじわと検索順位が上がってきて気をよくしたので、今度は【数値管理】についてほぼ同じ構成で書いてみようかと思います。
今回のエクセルは業務の標準工程をつくり、各プロセスの先行指標、遅行指標の予実管理を軌道に乗せるときよく使っています。
やっぱり必要最低限のことはエクセルでカンタンにできる!という内容です。
まずは型ができるまで、工程をチューニングするならこれで十分。
いやいやもっとちゃんとしないと!という人は≒管理に時間とお金をかけたかったら(笑)専用ツール使うと良いと思います。
4つの基本構成
ところでみなさん、エクセルでもツールでもよいのですが、数値管理を継続できたことありますか。
思い立った直後は積極的に入力するものの、継続することが難しいのでは?と思います。
私も同じです。管理のための管理とか、更新するだけで膨大な工数がかかるとか、ツールを導入して設定が楽しんだだけで力尽きたとか、いろいろありますね。
そんな経験をしながらだんだん洗練させていったのが今回ご紹介する簡単数値管理表です。全体像は下記の通り。
大きく分けて下記4つの領域で構成されています。
①設定領域(目標など定義する)
②入力領域(日々の数値を入力する)
③小計領域(週経過の勝敗が集計される)
④累計領域(月経過の勝敗が集計される)
一つづつ順を追って解説していきます。
①設定領域
初期設定をする領域です。さらっと説明します。
・集計対象のタスク名
⇒今回は”Blog投稿”数を対象とする
・月次目標数字
⇒今回は”150”に設定する
・担当
⇒今回は”Consultifyさん”
・営業日数
⇒2019年8月をもとに作りました、平日は”22日”
目安の目標は150÷22≒7(切り上げ)としてあります。
切り上げにするのは日々の目標を達成すれば、月次目標を上振れ達成することができるからです。
②入力領域
日々の数値を入力する領域です。ここもさらっと説明します。
入力領域は汎用性をもたせるため、曜日と週番号のマトリクス表になります。5列(5週分)あればどんな月も吸収できます。
前の月、次の月、祝日などは集計対象外とするため、”-”を入力してください。
週番号の上には、実績営業日数がカウントされていきます。こちらは後に説明する、小計領域の計算に用いております。
③小計領域、④累計領域
初日(1週目の木曜日)に実績数字”5”が入力されました。小計領域をごらんください。
日々の目標値は”7”、実績が”5”ですので、差異”ー2″で負けです。達成度は71%
残念でしたー笑
累計領域も初日のため小計と同じ内容が反映されております。
続いて2日目(1週目の金曜日)に実績数字”10”が入力されました。昨日の倍の数字です!がんばりましたね笑
2日間実績が入力されましたので営業日数は2となり、
週の目標は7✕2=”14”、実績は5+10=”15”ですので、差異”+1”で勝ちです。達成度は107%
挽回しましたね!
累計領域も初日のため小計と同じ内容が反映されております。
継続入力していくと・・・
上記のように、週の勝ち負け、月途中の勝ち負けを見ることができます。青が勝ち、黄色が引き分け、赤が負け。
1週目⇒勝ち!
2週目⇒引き分け
3週目⇒負け…
4週目⇒勝ち!
5週目⇒引き分け
カラフルな表になりました!面白いからぜひやってみてください!
【重要】追うべき数字
でも面白いだけでは終われません!
重要なことは月途中に月目標が達成できそうか見ることです。
当たり前のことなんですが意外とできていないと思っています。
よく見かける進捗会議は、月初から月目標数字に対して報告している。。。
つまり今回の例だと、初日から5/150で報告しているということです。
その報告を聞いて瞬時に間に合っているかどうか判断できる方いますか?
初日に見るべきは5/7です。
差分:-2⇒負け…
2日目に見るべきは15/14です。
実績:15=5+10
目標:14=7✕2日
差分:+1⇒勝ち!
12日目に見るべきは75/84です。
実績:75=5+10+・・・+3+5
目標:84=7✕12日
差分:-9⇒負け…
つまり最終目標を分解し、累計目標を追う必要があります。
よって、今回の実績の場合、3週目の大敗を4週目、5週目で挽回できるか?を注視しなければいけません。
累計は3週目以降負け続けていることを把握しておかなければいけません。
テンプレート共有
テンプレートを用意しました!活用してみてくださいませ。
※あー、関数ちがってるよ!とか、こうすればもっとよい!とかいじめないでねーw
さいごに
今回は数値管理表の紹介でしたが、重要なことは小計と累計について意義を理解することです。
管理のための管理、報告のための管理になってはいけない。管理は限りなくシンプルに。
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