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はじめに
いよいよ少子高齢化、人口減少傾向を感じることが多くなってきました。
企業は新卒も中途も採用難、まさに人の奪い合いです。
経営者からの相談は”優秀な人材が採用できない”から、”そもそも採用自体ができない”に変わってきましたし、せっかく採用できた人材も”なかなか定着しない”という相談を多く受けます。
”人材の定着”を考えるとき、福利厚生や働く環境に力を入れる会社さんもたくさんあります。それも良いとは思いますが、本質ではないと思います。
社員のことを本当に考えているなら、この世を渡る力をつけてあげるべきかと私は思っています。
今回はConsultify的人材育成について書きたいと思います。
スタンス
私のコンサルのスタンスは
”いつまでに、なにを、どれくらいにするか”はコミットしないコンサルタント
世の中のコンサルさんの逆張りです。
世の中の仕事の大半は、いつまでに、なにを、どれくらいにします!をコミットしますから。
上記コミットは仕事をする上でとても大切なことですし、力はこうやってつけるものだし、価値ある人材=会社から求められる人材です。
私も長い間、ずっと上記のコミットのもと戦ってきましたので今でもこういった戦闘力は高い方と思います。やればまだできるっ!(はず…)
でも色々考えることが出てきました。
・いつまでコミットし続けるのか?
・コミットしているのは特定の人間だけでは?
・もしかしたら後人の機会を奪っているのでは?
こんなことを考えてきました。
悲しいデータ
ここに平成28年賃金構造基本統計調査結果(初任給)のデータがあります。
大卒男性月額給与205.9千円って、、、びっくりです、私が社会人になった20年前(98年)からほぼ変わっていない!
次に年齢階級別賃金推移のデータがあります。
大学・大学院卒の男性の平均月額給与が397.7千円、ピーク月額給与533.3千円(50~54歳)。
最後に、賃金分布のデータがあります。
年収1000万(≒月額80万)以上は全体の1.6%だけ!
※リンクは厚生労働省のサイトより引用
こんなデータ見てしまったらいまの若者は希望が持てません。
未来なんてわからないのに多くの若者が年収1000万なんて無理!と思ってしまいます。
一方、優秀なビジネスマンは年収1000万円以上の高値でガンガン流通してます。
さらにその時の紹介料は35~40%くらいなのでイニシャルで350万円以上!大卒の初任給より高い!!!
会社はイニシャルコストとして紹介料を払い、ランニングコストで給与を払わないといけません。
にも関わらず、優秀(とされる海のものとも山のものともわからない)転職してきたビジネスマンが期待成果を出し続けるか?定着するか?はわかりません。
また定着においては人間の感情を無視することはできません。
既存社員の大半は突然外部から現れた上司に抵抗感あるし、転職した本人も既存社員と比べて”帰属意識”を持つのはなかなか難しいと思います。
成果を焦る当人と現場とのハレーションは酷くなるばかり。。
結局うまく行かないことのほうが多いのでは?と思ってしまいます。
散々見てきましたし、経営者の皆さんの相談事の大半は”人材の定着”ですから。
私ができること=人材の育成
であれば既存社員(帰属意識、向上心は必要)を育成するべきだと考えます。
彼らの言葉を聞き、なりたい状態を引き出し、必要なテクニックを教え、一緒に考え、実践する。
主役はもちろん彼ら。
私は必要に応じて、上司になり、同僚になり、お客さまになります。業種、職種は問いません。
プロセスは成長に、成果は自信に繋がります。
彼らが勝負をかけるその日までに”力をつける”のが私の仕事です。
なので”いつまでに、なにを、どれくらいにするか”はコミットしないコンサルタントなのです。
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